国旗国歌:全面勝訴に決意新た「教育現場に自由を」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060922k0000m040128000c.html
「国歌斉唱義務なし」。弁護士が垂れ幕を掲げると、原告や支持者から歓声が上
がった。入学式や卒業式での君が代斉唱などを強制する東京都教委の通達を違憲違
法と断じた21日の東京地裁判決。原告の教職員らは、「判決を基に通達を撤回さ
せ、教育現場に自由を取り戻す闘いを続ける」と決意を新たにした。【高倉友彰】
原告団・弁護団は判決後、東京・霞が関の弁護士会館で記者会見。尾山宏弁護団
長が「教育裁判の歴史上もっとも優れた判決です」と切り出すと、見守る100人
を超える原告らは拍手で応えた。「判決の底流に流れているのは、反対意見を持つ
自由を認めるという民主主義の最も根本的な考え」と評価し、「都教委との交渉で
通達を撤回させましょう」と呼びかけた。
原告団長の都立高校教諭、永井栄俊さん(59)は「あらゆる方の英知が結集さ
れた判決」と喜びつつ「結果ではなく出発点」と気を引き締めた。
永井さんは、通達に基づく校長の職務命令に違反したとして処分を受けた。それ
ばかりか、通達前は最高のA評価だった勤務評定が、原告団長になったとたん「指
導力不足教員の一歩手前」とのC評価に。日の丸、君が代に限らず、教員が言いた
いことを言えない雰囲気に学校が覆われたと感じた。「このままでは日本の教育行
政が戦前に戻ってしまう。負けてはいけない」。そんな思いで訴訟を続けてきた。
「他の原告もさまざまな嫌がらせを受けた。ノイローゼになったり、辞めた仲間
もいる。学校に自由を取り戻したい」。赤くはらした目でそう決意を語った。
また、同じ原告の1人で都立高教諭、川村佐和さん(48)は「たった一つ希望
がこの訴訟でした。判決は本当に夢のようで信じられません。勇気ある判決を出し
た裁判官に敬意を表したい」と興奮気味に話した。
◇ ◇
午後6時から、千代田区内で開かれた報告集会には、原告や支援者ら約250人
が詰め掛けた。。場内には「画期的判決」と書かれたのぼりや「教育に心の自由を
!」と書かれた横断幕が掲げられ、全面勝訴にわいた。
弁護団の加藤文也事務局長が「こんないい判決が出るとは思ってなかった。我々
の主張と都教委の主張双方を真摯(しんし)に聞いてくれた結果が、今日の判決に
なったと思う」とあいさつ。続いて、判決主文が読み上げられると、大きな拍手が
わきあがった。【夫彰子】
毎日新聞 2006年9月21日 22時03分 (最終更新時間 9月21日 22時49分)
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